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高校英語教師の授業日記

思ったことなどを時々書いてます
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世界一受けたい授業
2004年 10月 30日 |
という番組が日テレで始まった。特に見るつもりもなかったのだが、ちょうど夕食を食べる時間とかぶったこともあり、つい見てしまった。

世界一受けたい授業

今日のゲストは経済学者の森永卓郎さん、科学者の米村でんじろうさん、そして「声に出して読みたい日本語」の斎藤孝さんの3人。それぞれがご自分の研究分野の中から、現在の我々に面白いだろうと思われるような内容を話してくれた。

森永卓郎さんの、「1000万なければ東大に行けない」という説は面白かった。東大の学費もさることながら、そこに至るまでの塾代、予備校代、私立中高への学費などを考えると、それくらい必要だというのだ。「これが現実です」とおっしゃっていたけど、私も同感。もちろん、お金がなくたって優秀な人はいるだろうし、1000万なければ絶対に無理というのではないけど、可能性としてはそちらの方が有利になるに決まってる。

でも、結論の「これからの日本はサザエさんの家庭を見本にするべき」というのはちょっとなんかあまりにもわかりやすすぎると言うか簡単にまとめ過ぎと言うか・・・。わからなくもないけど、前半の「1000万・・」とは違う次元の話で、んんんーって感じでした。

次の科学の方はまあ面白かったけど、結局科学って実験じゃなければ面白くないのかしら?って思ったら、それはちょっとねえー。。でもだからって抽象的な話をしちゃったら、普通の学校の授業と同じになっちゃうから、それじゃあ番組の趣旨に沿わないのか。

3人目の斎藤孝氏はとてもとても期待していたのだが。。。

確かに面白かった。「世の中に出て大切なことは『段取り力』だ」という主張。何をするにも段取りが良ければうまく行く、という。アポロ13号(でしたっけ?)が無事生還できたのも、この段取り力のおかげであったということ。そしてそれを鍛えるためには、料理番組を見てポイントをメモする訓練をするとよい、ということも。

へえーーー。と思った。けど・・・

なんかハウツーに過ぎるなあとちょっと思った。確かに要領とかって大事だし、ポイントをつかむ力は、さすがゲストの菊川怜さんなんかは他のゲストよりずば抜けて上手でした。でもまあねえ。それって人間の力の一部であって、それをみんなが求めだしたり、またはそれを持っている人間が優秀でそうではない人間はバカ、みたいになってきちゃうのはちょっと違うんじゃないかなーと。

結局、最初の森永氏も最後の斎藤氏も、世の中の価値観が「学歴によって計る頭の善し悪し」にかなり大きく左右されていることのど真ん中にいるよなあ。と思いました。社会学者の宮台真司氏が以前どこかで書いていた、「社会が学校化している」というのは当たってるなあと改めて思う次第。

なんか、もっとニュートラルにならないかな。

「勉強だけじゃない」なんていって、総合学習とかを取り入れたりしながらも、世間全体はやっぱりこれまでの学歴偏重。本当に「勉強だけじゃない」って言うなら、そっちから変えないと。。

私はその流れとは両方とも逆がいいなあと思っている。すなわち、学歴偏重の世の中ではなく、でも勉強は大切だ!とみんなが思っている社会。

さっ。グータン見よーっと♪テレビ漬け(^^;;
by blogbebe | 2004-10-30 23:22 |
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