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高校英語教師の授業日記

思ったことなどを時々書いてます
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初の試み
2011年 06月 10日 |
なんだかサボり気味で…。

試験を返した次の一時間目であるおとといと今日から、高2のリーディングの授業で新しい試みを始めてみた。それは「グループによる読書会方式」。

まずは新出文法事項を一斉授業する。今日は現在完了進行形、過去完了進行形、動名詞の意味上の主語。これらにとくに一貫性も何もない。主張もない。ただ教科書の巻末に載っているだけ。
でもそこにこだわりもない。授業の目的はそこにはないから。
かくして、新出事項たった10分にて練習問題も含めて完了。

その後、今日やるべきチャプターの音声CDを聞き、音読。今日のクラスは音読大好き。高2とは思えないくらい大きな声で読む。隠れて他のことしてるのもいるけどほっとく。音読の大切さはもう言った。それでもやらない人は知らない。

次にいよいよ5,6人のグループでの自主学習に突入。

初めてなので、一応目安として本文の重要箇所(というかもし一斉授業だったら止めて説明したり当てたり板書したるするなという場所)に線を引いた紙をグループに1枚ずつ渡す。グループの中で自由に音読して訳していくんだけど、そのときにみんなでその下線の箇所について何が重要かを話して解決する。それが正しい解決だったかどうかは、最後にやるテストで計るからそのときは違っても大丈夫。

チャプターが全部終わったら訳例を書いた紙をもらい、それと自分たちのやったことがあっていたかを確認する。大丈夫だったらテストをやる。

という流れ。

いいでしょう?我ながらよく考えた。

今の学校は力のある子、まじめな子がほぼ9割方を占めている。だから行事がすごい。勝手に先輩のマネをして勝手にいい物を作り上げていく。教師は全くノータッチ。部活もよく頑張る。100%の加入率っておかしいだろうと思うが、まあよく練習している。なのに授業が今ひとつ。生き生きしてない。眠そうにしているのがいる。それはたぶんこっちが進めてしまうからだなあと。自分たちでやらせたらやれるんじゃないかと。

今日の所はほぼ成功。もちろん能率は落ちるが、誰も寝てなかったし、このIt is thatは強調構文じゃないか、などと議論してるグループがあったり、いやでも強調構文と取ったら文の意味がおかしくなるでしょとか。save+O+Oは二つの目的語を入れ替えたらもしかしてforじゃなくてtoが来るんじゃないの?と言って辞書を引いたらその通りだったりとか。このonは何だろう?辞書に出てるのかなそんなの?とか。

面白かった。

「ほぼ成功」と書いたのは、グループによってはちょっと難しい子が一人いてなかなか上手く行かなくて…といったことが起こってしまったこと。でもそれは今後、コミュニケーション能力というてんで解決しなくてはいけないこと。だからいいのだ。

とりあえずあと4,5回、これでやってみようと思う。可能性を沢山秘めた子を預かっているんだから、いい学習集団を作りたい。みんなでやる勉強は楽しいのだ。せっかく40人の優秀な子たちがお互いに刺激し合うようにならないと。

ちょっと私的に辛いことがあって落ち込んでいるのだけれども、授業がこんな風に進むと嬉しい。
by blogbebe | 2011-06-10 22:21 |
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