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高校英語教師の授業日記

思ったことなどを時々書いてます
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Oh, Happy Day!
2005年 11月 18日 |
天使にラブソングを2を日テレで放映中である。この映画のテーマソングである、Oh, Happy Dayは私が前の学校で担任をしていたときに合唱祭でやった曲。合唱の譜がなかったので私が原曲を聴いてコピーしたものを使った。幸い、伴奏は売っていたのでそれを使った。懐かしいなあ〜、きいていてやっぱりちょっとジーンと思い出してしまった。

1年生のときにやったのだけど、その当時、その学校で合唱祭といったらやる曲は楽譜になっているいわゆる「合唱曲」だけだったので、こういうものをやったのはわりと画期的だった。クラスの子が「これがいい」といって持ってきてくれて私はその存在を知ったのだけど、一度きくなりすっかり気に入ってしまい、絶対これにしようと合唱曲にした楽譜まで作って応援した。

でも、実際はそれは行事として成功したとはちょっと言えなかった。なぜなら、私の中にやはり「行事に担任が関わるのはおかしい。あれは生徒の自治によって行われるものだ。」という強い気持ちがあるため、今ひとつ踏み込めなかったのだ。隣のクラスの先生はそのへんはとても割り切っていて、その学校の子たちは、行事はやりたい気持ちはあるけれども、それまで中学校で仕切ってきた経験はない子が集まっているため、教師にある程度のリーダー性を求めるものだということがちゃんとわかっていらして、私がぐずぐずと悩んでいたときにどんどんクラスに入っていって、練習を一緒にしたり、練習をサボる子を怒ったりして先頭に立って生徒を指導し、結局そのクラスの方が当日はうまく行くという結果になった。

担任をしていた当時は、そういうように、行事にどのくらい教師が関わるべきかとか、私とは価値観の違う進路の選び方などに本当に戸惑い、腹が立ったり悩んだりしていて、卒業式の時なんてせっかく生徒たちがみんなでお金を出し合って花束をくれて「先生、泣かないの?」なんて言っていたのに、「泣けるわけないだろう」と心の中で思うほど、行き詰まっていた。

でもやっぱり今思い返すと、懐かしいなあ。生徒たち、かわいかったよなあ、と思う。みんなどうしているかな。今でも時々手紙やメールをくれる子は何人かいるけど。「子どもが生まれた」という知らせも何人かからあったような…(^▽^;)

当時、私が彼らたちを大きな目で見ることができなかったのは、きっと私が子どもすぎたんでしょうね。というかあれからもう6年くらい経っているから私もずいぶん精神的にも年を取ったのでしょう。

若い頃は若い頃にしか感じられないことやできないことがあるのだなあ。きっと今感じているいろいろなことも、10年くらい経ったら懐かしく思い出すことがあるのだろう。しかしそうはいっても、確実に感性は衰えているし、激しく怒ったりものすごく喜んだりというような感情の大きなブレもだんだん少なくなってきているような気がする。悪いことばかりじゃないけど、ちょっと寂しい気もします。
by blogbebe | 2005-11-18 23:03 |
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