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高校英語教師の授業日記

思ったことなどを時々書いてます
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仕事を辞めたくなるとき
2004年 06月 29日 |
仕事を辞めたくなるとき_a0027280_214939.jpg今日はまた、放課後に会議があった。しかしその会議には私はでたくなかったし、意見だって言うつもりは全くなかった。つい我慢できなくて一言言ってしまったけど。そして今日はまた「辞めたい病」が出てきてしまっている。

私が仕事を辞めたくなるとき、それは授業がうまく行かないときでもなければ、生徒と何かあったときでもない。ただ一つ、「理不尽な強制を受けたとき」だ。

今回の「理不尽な強制」とは、来年度からの学校のカリキュラムについての話し合いの中でである。このような匿名のブログとはいえ、まだあまりはっきりとは書いてはいけないような気がするので細かくは書かないが、うちの学校はわけあって来年から少しカリキュラムを変えなくてはならなくなるかもしれない状況にある。それで、ここ数ヶ月、各教科の代表が集まって何度も会議をしている。

初めに校長がある「案」を出してきた。それについて教科で話し合ってほしい、と言われ、これまで英語科でも何度も話し合ってきた。どうしたら生徒一人一人がよく分かるような授業ができるだろうか、そのためにはどのようなシステムにしたら良いのか。そしてそのことを会議で発言してきた。「英語科はこう考えています」ということを。

私はもともと授業に力を注ぎたいと思っているので、工業高校はちょっと物足りないところがある。でも、こうやって、生徒たちにとってどうしたらいいのかということを考えられるのは本当に楽しいし、来年からの新しいカリキュラムに向けて、この夏休みはテキストを作ろうかな、なんて結構張り切っていた。

しかし、最終的にはその案はほとんど採用されなかった。というか、今日だって会議があったのだから、「それだったらこのような案を出したい」ということを決めていたのに、この前の会議でもいろいろとその原案に意見を出してしまったので、校長や教頭は「また英語科は何を言ってくるのだろう」と思ったのだろう、事前に「英語科はどうするんですか?」と教頭を通じて聞いてきた。だから正直に「こういう意見を出そうと思っています」ということを話した。

そうしたら、なんと、それはダメと言われたのだ。それは通らないと。もう全体の枠組みが決まっているし、その中で考えるしかないと。その枠組みだって、いつ決まったのか私は全く把握していない。第一、その枠組みを変えてはいけない決まりがあるのか?それを言ったら、「今更、その枠組みを変えようというのはどういうことか。日程的には今日、決めなくてはならないのだ」と言われた。しかも、その枠組みを変えてはいけない理由を「時間割が組めないからだ」と言った。

時間割なんてくめないくせに。その証拠に、今日の会議で時間割の組み方について、現在の時間割の担当者に校長は質問をしていたのだが、それは全く時間割の組み方を知らない人の質問であった。

つまり、もう枠組みを決めてしまったかったのだろう。自分の案を通したかったのだろう。

それに、だいたい「今更」って何?会議は何をする場なの?いろいろ状況が変わって行く中で教科でも話し合いをし、じゃあこうしたらいいのではないか、という代案を出しているのに、その代案があまり良く分からない理由のために変えることができないとは?

だいたい、私ももう一人の英語の先生も、まだまだかも知れないが、一応、プロの英語教師としてこれまで働いてきている。どうしたらいいか、ということはそれこそ忘れたくても忘れられないほどいつもいつも考えているのだ。その私たちが「こうしたらいい」というのを、なぜ真摯に聞いてくれないのか?

私は今日の会議できちんと抗議するべきだったのかもしれない。なぜ、英語科がこうした方がいいと思っていることを聞かずに、校長の原案を通そうとするのか、一体何のための会議なのか、何のためにこれまで教科の話し合いをしてきたのか。時間割が組めないというのはどういうことなのか。時間割を実際にくんでみてそう言っているのか。

でも、その「今更」という言葉を聞いた瞬間、私はもう「あぁ、この人もダメだ」と思ってしまった。

これまでも何人ものそういう人に会ってきた。どんなに言葉を尽くしても、根本的に違うのだろう、「形を整えること」とか「人を支配すること」とかがおそらくその人の第一の関心事であるために、話が通じない。だから話してもむなしさだけが募る。あぁ、話さなければ良かった、と話したあとに思う。

体中から力が抜けたし、全身から血の気が失せるほど頭に来たけど、だからこそ「もういいや」と思った。システムなんてどうだっていいや。この校長はこういうシステムにしたいんだから、もう話すのはやめよう。それはもう考えるのはよそう。授業をするのは私たちだし、結局、できることをやるしかないんだ。そして一番大事なのは、授業の中味なんだ。こんな人たちを相手にして時間を使うことなんてやめて、勉強しよう、と思った。

・・・仕事をしていると、いろいろな人に会う。そうすると、父に言わせれば元々が軽薄な私はすぐに頭に来たり嬉しくなったり、感情の起伏が激しくなり、自分のするべきことができなくなる。そうすると、「やっぱりフルタイムの仕事は辞めて、授業だけできるような環境に行きたいな」と思う。そうすればきっと余計なことは考えないで、ひたすら授業のことと生徒のことだけ考えられる。

こういうとき、一人でもいいから職場に同じような感性で話ができる人がいると本当に助かる。同じところで怒れる人。同じところで喜べる人。そういう人が一人いれば、耐えられる。でも今の職場にはまだそこまでの人は見つかっていない。私が心を閉じすぎているのかもしれないけれど。

周りに惑わされないで、自分のやるべきことを常に落ちついてできる人になりたい。すぐに熱くなったりしないで、いつも平静な心でいたい。
by blogbebe | 2004-06-29 21:50 |
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