高校英語教師の授業日記

思ったことなどを時々書いてます
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意味地図
2004年 08月 13日 |
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今日は、Taylorもちょっと飽きちゃったので(知ってる話ばかり読んだら飽きるに決まってる)違うものを読んでみた。Haspelmath (2003) のsemantic mapの話。例えば英語の "on"みたいに、日本語にすると「〜の上に (a cup on the table)」と訳せるのもあれば「〜についている (leaves on the tree)」と訳せるような、まるでいろいろな意味が集まってその語が構成されているように思われる語(ここでは機能語)があるけど、それを解決するのに「意味地図」というものを想定して考えるとうまく行くんじゃないか、という話。

このonが日本語に訳すと違う言葉を使わなくては訳せないために、こういうのは言語によって全然違うのだと思われがちだけれども、ハスペルマスによれば、調べる言語の数がどれだけ増えても、その意味地図がどんどん広がって収拾がつかなくなるとかそういうことはないそうだ。

確かに、その論文に出てきている例は本当にきれいになっているし(もちろん微妙な違いが言語によってあるということは否定していないけど)、これを読むと「おぉ、これいいかも」と思ってしまう。

でも、これはハスペルマスも書いているけど、言語が人間に取ってどういうものかということを普遍的に考える上ではとてもよいシステムだけど、その上での言語ごとの細かい違いからみえるその言語の特徴とかは見えてこない。そこの部分をみることによって初めてその言語の特徴、ひいてはその言語を話す人々についても見えてくることというのがあるかもしれなくて、それがやっぱり面白いんだし、逆にこのマップを使って人間の言語の普遍性を追求しようと思ったら、やっぱり心理学的な実験などを含めて、人間が空間を把握するときのしかたなどからも見て行かないとならないのだろう。

な〜んて書くのは簡単(^^;;

前に読んだ尾上先生の主語と主題の話、これも日本語の例を細かく細かく見て行って出てきた結果であって、様々な言語から見る方法と、それぞれの言語を個別に細かく見て行くという両方向からのアプローチが必要なんだろうな。

なんか、やってもやっても終わらない掃除みたいだ。

だから、仕事してる方が私的には楽なんですよね。だって一応キリがあるから。生徒がどんなに育たなくても(なんて書くと怒られるか… ーー;;)3年経てば卒業して行くんだもの。「教育はすぐ結果が出ないから」とかいうこともできるし。でも勉強はきりがない。果てしなくつづき、やればやるほど(ってそんなにやってないけど)もっと他の面からも考えなきゃいかんーというのが見えてくるし。自分がバカだということがわかるって感じですかね。

でもこうやっていろいろな人の研究成果を読むのはいいものですね。自分じゃやりたくないけど、人がやったことは教えてほしい…ってズルいですねー(汗)

※今日の写真は昨日の夕焼けで〜す☆キッチン(てか台所)の窓が真っ赤に染まっていたので、あわててカメラを持ってうちの前から撮ったものです。なかなかきれいでしょ。アパートはボロいけど、環境は最高なのでなかなか引っ越せない。
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by blogbebe | 2004-08-13 16:03 |
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