テイラーはつづく・・・
2004年 08月 15日
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写真は、エアロ友達に今日もらったおせんべい。長岡みやげらしいです。夏らしくてかわいいですよね〜。食べるのがもったいない〜。。
さてさて、テイラーはどこまで書いたんでしたっけ。。とりあえず先を読んで行ってますが、これ本当に読み終わるんだろうか。ってくらい長いよー。しかも初めの方はいろいろと授業に使えそうだったけど、この途中はちょっとなんというか「言語分析のために必要なこと」って感じの話ばかりなので、直接は使えない。なのでだいぶ飛びますが、Chapter15 Analisability and Productivity。
ここは、語や語の組み合わせがどのように成り立っているのかーという話。例えば、singerという語はsingと-erに分けることができますよね。この語は「歌い手」ってことでanalisabilityがあるということになります。でも似たような語でbutcher(肉屋)という語がありますがこれはbutchという動詞があるわけではないし、日にちを表すTuesdayとかもTues(「ちゅーす」って応援団の挨拶みたいですね^^)って言う語があるわけではない。でも、だからといって一つずつ単語の意味を覚えるよりも「-erというのは『何かをする人』を表す」という共通性を知っていることによって、人間の記憶にかかる負担というのは減ってくるので、自然と意味を予測できるようになっているのではないか、ということです。
日本語でもたくさんありますよねー。最近の言葉の中では、「ワタシ的にはー…」というのがぱっと思いつく言葉。便利でよく使っちゃうんですけど。あ、でもこれは「私」という語が既に存在しているから違うか。。「アムラー」なんていうのありましたね。古いな。
そういえば関係ないけど思い出しましたが、昔々、「♪home-homer-homest」っていう歌が流れる不動産会社のCMありましたよね。あれは一体どう言う意味だったんだろう。何年前かも思い出せるぞ。確か、私が就職して2年目だから今から13年前だ。1991年。忘れもしない、クラスのY君(またY君かい…)が「先生!!比較級がわかったよ!!」と勘違い報告をしてくれたのでした。どうしてるかな。今はもう…13+13で、26歳ですね。えぇっ?…ショック。
それで話を戻しますと、そういうanalisableなものもあれば、"open the door"のフレーズのように、その語の意味だけでは出て来ない「他動的なプロセス」というのが語順によって出てきてしまうものや、"kick the bucket"のように、さらに違う意味が出てきてしまうもの(この熟語は「死ぬ」という意味)。または、blewのように、音韻的に分けることはできないが意味的にはblowと「過去」という意味が二つ合わさってできているもの、などがあるということです。
ここでひっかかったのはやっぱり open the door ですね。日本語には同じような意味での構文はないから、「ドアをあける」といっても「開けるよ、ドアを」といっても(ニュアンスは変わるけど)他動的な現象としては同じ出来事をさしますし、それはやはり日本語が「助詞」によって語と語の意味関係を表す言語だからでしょう。「私、昨日、ドア開けたよ」でも全然問題なし。日本人は語順で意味を考えるという習慣がないのです。だから、とあるフラッシュのように外国人に「ママサーン、ママサーン、dinner making stop!」とか言わせちゃって平気なんですよねぇ・・(↓の中の「ピアノの先生」をご覧ください)
砂糖水HP
しかしちょっと不満な点もあり。例えば形容詞から抽象名詞を作るときの語尾として-ity (serenity)とか-cy(proficiency)とかいくつかあって、でもどれがどの語尾をとるのかというのは "conventions of English"だ、と言ってしまっているところ。(もちろんそれが議論の中心ではなくて、これらの語尾よりも-nessの方が相手を選ばない傾向にあるのでanalisableであるという話が中心なのだが。)それはそうかもしれないんだけど…あんまり言い切ってほしくなかったなと思いました。。
ハンバーガーの話も出ていました。もともとはHamburg+-erだったのに、それが音韻的な要因もあってHam+burgerに再分析されてしまい、結果、チーズバーガー、エッグバーガーみたいな語が出てきてしまったということ。これは高校生なんか面白がるかもしれない。除・うちの学校(- -;;)
でも音韻的な原因があるというのは初めて聞いた話なので面白かったです。dog-loverとかhorse-breedingみたいな合成語では、初めの語の部分に第一アクセントがあり、二番目の語に第二アクセントがあるのですが、ハンバーガーの場合、burgerのburの部分が長母音(変換押したら「超母音」と出てきた・笑)であるために、第二アクセントがついてしまい、その結果それが一語だと思われる傾向にあるということなのだ。Londonerみたいな語はなぜLon+donerにならないかというと、後半に長母音がないためにアクセントがつかず、そのため一語とは判断されないということなのだ。なるほど。音韻論もやっぱ大事ですね。
さてさて、テイラーはどこまで書いたんでしたっけ。。とりあえず先を読んで行ってますが、これ本当に読み終わるんだろうか。ってくらい長いよー。しかも初めの方はいろいろと授業に使えそうだったけど、この途中はちょっとなんというか「言語分析のために必要なこと」って感じの話ばかりなので、直接は使えない。なのでだいぶ飛びますが、Chapter15 Analisability and Productivity。
ここは、語や語の組み合わせがどのように成り立っているのかーという話。例えば、singerという語はsingと-erに分けることができますよね。この語は「歌い手」ってことでanalisabilityがあるということになります。でも似たような語でbutcher(肉屋)という語がありますがこれはbutchという動詞があるわけではないし、日にちを表すTuesdayとかもTues(「ちゅーす」って応援団の挨拶みたいですね^^)って言う語があるわけではない。でも、だからといって一つずつ単語の意味を覚えるよりも「-erというのは『何かをする人』を表す」という共通性を知っていることによって、人間の記憶にかかる負担というのは減ってくるので、自然と意味を予測できるようになっているのではないか、ということです。
日本語でもたくさんありますよねー。最近の言葉の中では、「ワタシ的にはー…」というのがぱっと思いつく言葉。便利でよく使っちゃうんですけど。あ、でもこれは「私」という語が既に存在しているから違うか。。「アムラー」なんていうのありましたね。古いな。
そういえば関係ないけど思い出しましたが、昔々、「♪home-homer-homest」っていう歌が流れる不動産会社のCMありましたよね。あれは一体どう言う意味だったんだろう。何年前かも思い出せるぞ。確か、私が就職して2年目だから今から13年前だ。1991年。忘れもしない、クラスのY君(またY君かい…)が「先生!!比較級がわかったよ!!」と勘違い報告をしてくれたのでした。どうしてるかな。今はもう…13+13で、26歳ですね。えぇっ?…ショック。
それで話を戻しますと、そういうanalisableなものもあれば、"open the door"のフレーズのように、その語の意味だけでは出て来ない「他動的なプロセス」というのが語順によって出てきてしまうものや、"kick the bucket"のように、さらに違う意味が出てきてしまうもの(この熟語は「死ぬ」という意味)。または、blewのように、音韻的に分けることはできないが意味的にはblowと「過去」という意味が二つ合わさってできているもの、などがあるということです。
ここでひっかかったのはやっぱり open the door ですね。日本語には同じような意味での構文はないから、「ドアをあける」といっても「開けるよ、ドアを」といっても(ニュアンスは変わるけど)他動的な現象としては同じ出来事をさしますし、それはやはり日本語が「助詞」によって語と語の意味関係を表す言語だからでしょう。「私、昨日、ドア開けたよ」でも全然問題なし。日本人は語順で意味を考えるという習慣がないのです。だから、とあるフラッシュのように外国人に「ママサーン、ママサーン、dinner making stop!」とか言わせちゃって平気なんですよねぇ・・(↓の中の「ピアノの先生」をご覧ください)
砂糖水HP
しかしちょっと不満な点もあり。例えば形容詞から抽象名詞を作るときの語尾として-ity (serenity)とか-cy(proficiency)とかいくつかあって、でもどれがどの語尾をとるのかというのは "conventions of English"だ、と言ってしまっているところ。(もちろんそれが議論の中心ではなくて、これらの語尾よりも-nessの方が相手を選ばない傾向にあるのでanalisableであるという話が中心なのだが。)それはそうかもしれないんだけど…あんまり言い切ってほしくなかったなと思いました。。
ハンバーガーの話も出ていました。もともとはHamburg+-erだったのに、それが音韻的な要因もあってHam+burgerに再分析されてしまい、結果、チーズバーガー、エッグバーガーみたいな語が出てきてしまったということ。これは高校生なんか面白がるかもしれない。除・うちの学校(- -;;)
でも音韻的な原因があるというのは初めて聞いた話なので面白かったです。dog-loverとかhorse-breedingみたいな合成語では、初めの語の部分に第一アクセントがあり、二番目の語に第二アクセントがあるのですが、ハンバーガーの場合、burgerのburの部分が長母音(変換押したら「超母音」と出てきた・笑)であるために、第二アクセントがついてしまい、その結果それが一語だと思われる傾向にあるということなのだ。Londonerみたいな語はなぜLon+donerにならないかというと、後半に長母音がないためにアクセントがつかず、そのため一語とは判断されないということなのだ。なるほど。音韻論もやっぱ大事ですね。
by blogbebe
| 2004-08-15 19:12
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