10月15日(金) 体育祭!
2004年 10月 15日
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朝も投稿したけど、今日は本当に気持ちの良いスッキリとした秋晴れ!まさに体育祭日和!!
遅刻してきた子たちもいたけど、いつも休みがちな子たちもほとんど出席(実は体育祭に休むと体育に4時間分欠時がつくという裏事情はあるのですが)。
私も楽しみにしつつも実はちょっと心配もあり、それは3年前と比べて生徒は成績面から言えば確実にできなくなっているし(頭が悪くなっているという意味ではなく)、それに私自身の情熱というか若さと言うかそういうものもこの3年間でだいぶ形が変わってきてしまったので、3年前と同じくらい楽しめるのだろうか、ということだった。
でも、結果から言うと、十分に楽しかった♪
体育祭が雨で順延になって…という話をすると、普通の人には「それはかわいそうね。せっかく練習したのにね」と言われるのだが、実はそれは全然違う。
もちろん練習は少しはするけど、練習ってほどの練習じゃない。体育の時間などにちょろっと「どんな競技か」ということをやってみる程度で、練習するところまでは行かない。どんな競技かというのをやってみるのも、実はそれを一回もやらないとできないからであって、やむなくやっているだけなのだ。
だから練習の成果、なんていうカッコいい事ではなく、この体育祭が楽しいのは、「行き当たりばったりの楽しさ」とでも言おうか。もちろん生徒たちは一生懸命に走ったりするけど、それがたとえ遅くても後を引かないと言うか、「練習しなかったからしょうがないか」みたいな気楽な楽しみとでも言おうか。
だからおそらく普通の学校の先生とか、または普通の学校の出身の人たちから見たら、うちの学校の体育祭はなんともしょぼいんだと思うけど、日頃「一生懸命に何かに打ち込んでいる」生徒の姿をほとんど見ない私たちにとっては、たとえその場限りであっても、一生懸命走って息を切らしている姿に結構感動するのである。
だから私たちも見ながら応援するわけだけど、「おぉー。○○がばててしゃがんでるよー」とか、「おぉー。△△が悔しがっているー」とかそういうことを見るのがとても嬉しいのだ。
そして彼らは私の心配を見事に裏切って、たくさんのそういう楽しい場面を見せてくれた。唯一、私自身が3年前と変わったなと思ったのは、一生懸命な姿に時々目頭が熱くなりかけたりしたことだ!これには驚いた。年とったなーと思いました(^^;;
一番私が面白かったのは、2年生の「竹取り競争」。これは一般的には「棒引き」というんだと思うけど、竹の長い棒がグランドの真ん中に9本並べてあって、2クラス対抗で両側から走って真ん中にとりに行き、なるべくたくさん自分の陣地に持って帰ってきた方が勝ち、というもの。
今年の一番初めの授業で私が自己紹介をしているときに、「先生、いくつ?」と聞かれたので「3○歳だよ」と言ったら「ダメだな。やっぱりこの学校で保健の先生に勝てる先生はいない」(注:保健の先生は私より3つ年下ですがもう2人お子さんがいて、でもそうとは思えないくらいきれいな人です☆)と言われて「カチーーーン」ときた、I君という子がいる。
彼は1年のときから女の先生に暴言を吐きまくっていたようで、それもなんというか微妙なところをついてくると言うか、カチーーンとくることをわざわざ選んで言うと言うか、そういう子だったのだが、慣れるにつれてだんだん打ち解けてくれるようになり、今ではすっかり話しやすいカワイイ生徒になっている。「博士の愛した数式」という小説を「おもしろいよ」と紹介してくれたのも彼で、英語はあんまりできないけど頭はいい子だと思う。
その彼が、持ち前のずる賢さを利用してこの竹取りでは必ずさっさとはじめに一本持ち帰っていた。
どうやるかと言うと、彼は体も大きくてすらっとしていて足も速いので、真っ先に棒にたどり着くのだが、そして棒に手をかけるや否や、棒をすっと立てるのだ。横にしたままずるずる引っ張ってくるとかならず相手に捕まるので立てるのだが、それをすると確実にとれる。
でも実はこれはとても危なくて、まっすぐ立てる事ができればいいのだけど、できなかったときにちょっと振り回してしまうような事になるとそれがぶつかってかなり危ない。そうなったときの事を考えるとこれはもしかしたらルール違反なのかもしれないが、幸い彼の棒に関してはそういうことはなかったので特に問題にもされなかったようだ。
彼のその頭脳プレイにも感心したが、もうほとんど敵の陣地に行ってしまっている棒を、果敢にとびかかって奪い取ろうとしていた子とか、多勢に無勢で全然勝ち目はないのに一生懸命に一人で引っ張ってこようとしている子とか、いろいろと見る事ができた。
あとはリレーかな。ムカデ競走とか障害物とかもあったけど、やっぱり純粋に走って競うのが一番面白い。
競技に出ない子たちはウロウロしているので、そういう子たちといろいろしゃべったりする時間もたくさんあったし、そう言う中で日頃ほとんど話した事がない子とも、なぜかからかったりからかわれたりということもあったり。
教員の中でも、「用具係」とか「審判」とかの担当に当たっている先生は忙しくてそれどころじゃなかったと思うけど、私は「養護」だったので(そしてほとんどけが人もでなかったので)のんびりと楽しむ事ができました。
来週はもう試験です。英語は初日なので、来週はたくさん練習問題をやらせる時間を取らなくちゃ。試験の前の日はまた補習をやるつもりでいます。前回のテストで「初めてこんなに英語でいい点数がとれて嬉しい」と言っていたM君のために。
遅刻してきた子たちもいたけど、いつも休みがちな子たちもほとんど出席(実は体育祭に休むと体育に4時間分欠時がつくという裏事情はあるのですが)。
私も楽しみにしつつも実はちょっと心配もあり、それは3年前と比べて生徒は成績面から言えば確実にできなくなっているし(頭が悪くなっているという意味ではなく)、それに私自身の情熱というか若さと言うかそういうものもこの3年間でだいぶ形が変わってきてしまったので、3年前と同じくらい楽しめるのだろうか、ということだった。
でも、結果から言うと、十分に楽しかった♪
体育祭が雨で順延になって…という話をすると、普通の人には「それはかわいそうね。せっかく練習したのにね」と言われるのだが、実はそれは全然違う。
もちろん練習は少しはするけど、練習ってほどの練習じゃない。体育の時間などにちょろっと「どんな競技か」ということをやってみる程度で、練習するところまでは行かない。どんな競技かというのをやってみるのも、実はそれを一回もやらないとできないからであって、やむなくやっているだけなのだ。
だから練習の成果、なんていうカッコいい事ではなく、この体育祭が楽しいのは、「行き当たりばったりの楽しさ」とでも言おうか。もちろん生徒たちは一生懸命に走ったりするけど、それがたとえ遅くても後を引かないと言うか、「練習しなかったからしょうがないか」みたいな気楽な楽しみとでも言おうか。
だからおそらく普通の学校の先生とか、または普通の学校の出身の人たちから見たら、うちの学校の体育祭はなんともしょぼいんだと思うけど、日頃「一生懸命に何かに打ち込んでいる」生徒の姿をほとんど見ない私たちにとっては、たとえその場限りであっても、一生懸命走って息を切らしている姿に結構感動するのである。
だから私たちも見ながら応援するわけだけど、「おぉー。○○がばててしゃがんでるよー」とか、「おぉー。△△が悔しがっているー」とかそういうことを見るのがとても嬉しいのだ。
そして彼らは私の心配を見事に裏切って、たくさんのそういう楽しい場面を見せてくれた。唯一、私自身が3年前と変わったなと思ったのは、一生懸命な姿に時々目頭が熱くなりかけたりしたことだ!これには驚いた。年とったなーと思いました(^^;;
一番私が面白かったのは、2年生の「竹取り競争」。これは一般的には「棒引き」というんだと思うけど、竹の長い棒がグランドの真ん中に9本並べてあって、2クラス対抗で両側から走って真ん中にとりに行き、なるべくたくさん自分の陣地に持って帰ってきた方が勝ち、というもの。
今年の一番初めの授業で私が自己紹介をしているときに、「先生、いくつ?」と聞かれたので「3○歳だよ」と言ったら「ダメだな。やっぱりこの学校で保健の先生に勝てる先生はいない」(注:保健の先生は私より3つ年下ですがもう2人お子さんがいて、でもそうとは思えないくらいきれいな人です☆)と言われて「カチーーーン」ときた、I君という子がいる。
彼は1年のときから女の先生に暴言を吐きまくっていたようで、それもなんというか微妙なところをついてくると言うか、カチーーンとくることをわざわざ選んで言うと言うか、そういう子だったのだが、慣れるにつれてだんだん打ち解けてくれるようになり、今ではすっかり話しやすいカワイイ生徒になっている。「博士の愛した数式」という小説を「おもしろいよ」と紹介してくれたのも彼で、英語はあんまりできないけど頭はいい子だと思う。
その彼が、持ち前のずる賢さを利用してこの竹取りでは必ずさっさとはじめに一本持ち帰っていた。
どうやるかと言うと、彼は体も大きくてすらっとしていて足も速いので、真っ先に棒にたどり着くのだが、そして棒に手をかけるや否や、棒をすっと立てるのだ。横にしたままずるずる引っ張ってくるとかならず相手に捕まるので立てるのだが、それをすると確実にとれる。
でも実はこれはとても危なくて、まっすぐ立てる事ができればいいのだけど、できなかったときにちょっと振り回してしまうような事になるとそれがぶつかってかなり危ない。そうなったときの事を考えるとこれはもしかしたらルール違反なのかもしれないが、幸い彼の棒に関してはそういうことはなかったので特に問題にもされなかったようだ。
彼のその頭脳プレイにも感心したが、もうほとんど敵の陣地に行ってしまっている棒を、果敢にとびかかって奪い取ろうとしていた子とか、多勢に無勢で全然勝ち目はないのに一生懸命に一人で引っ張ってこようとしている子とか、いろいろと見る事ができた。
あとはリレーかな。ムカデ競走とか障害物とかもあったけど、やっぱり純粋に走って競うのが一番面白い。
競技に出ない子たちはウロウロしているので、そういう子たちといろいろしゃべったりする時間もたくさんあったし、そう言う中で日頃ほとんど話した事がない子とも、なぜかからかったりからかわれたりということもあったり。
教員の中でも、「用具係」とか「審判」とかの担当に当たっている先生は忙しくてそれどころじゃなかったと思うけど、私は「養護」だったので(そしてほとんどけが人もでなかったので)のんびりと楽しむ事ができました。
来週はもう試験です。英語は初日なので、来週はたくさん練習問題をやらせる時間を取らなくちゃ。試験の前の日はまた補習をやるつもりでいます。前回のテストで「初めてこんなに英語でいい点数がとれて嬉しい」と言っていたM君のために。
by blogbebe
| 2004-10-15 21:49
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