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高校英語教師の授業日記

思ったことなどを時々書いてます
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どう対応したら良いものか・・
2004年 12月 02日 |
常に目の前に起こってくる問題。それにどう対応するべきか、一貫した行動が取れずに悩む。そんなのプロの仕事じゃないな、と思ったり、人間相手なんだから仕方ないじゃないか、と思ったり。結果についても自己評価は割れる。

例えば今は試験前。日頃頑張れなかった子たちで急にその気になる子がいる。授業中に配ったプリントがないから欲しい、とか、補習はないのか、とか、自分はあと何点取れば1にならずにすむか、とか。あんた、そんなの今頃・・。授業中、散々注意してきたじゃないか。なのにあのとき寝ていたのはあんたでしょ?試験前になって急に、なんて虫がいいんだよ、と言う気持ち。しかし自分を振りかえってみると、やっぱり「その気になる」時というのはある。そのときがやり時。私は学校で英語を教えるのが仕事なんだから、動機はどうあれ、やる気になっているときにサポートしなくてどうする、という気持ちもあり、ついつい苦言を呈しつつも甘やかしてしまう。

3時間目の休み時間。ほとんど怒られにしか職員室に顔を見せない子が、カップラーメンを食べたいのでお湯をくれと来た。普通はそんなのあげるわけない。でもそういえばこの前遊びにきた卒業生は、家庭科の先生に「よくカップラーメンのお湯をもらいに行ったよね」なんて話をしていた。お湯をもらえないなんてことはわかっているのだから、そんなものを学校に持ってくることがまず間違っている、と言ってしまえばそれまで。でもそこから会話が生まれることもある。でもそれを許してしまえば、おそらくお湯をもらいにくる子が後を絶たなくなる。

結局、根負けしてその子にはあげてしまったのだが、ある先生にちょっと怒られた。「お湯はやめようよ」と、まだその子がお湯をカップに入れている途中に言われた。ああ、またやってしまった、と思いながら、スイマセン、と誰にともなく謝っていた。しかし午後になって廊下でその子に偶然あったとき、「先生、オレのために怒られちゃったね、ごめん」と言われ、あぁこの子もわかっていたのだと思って少しホッとしたのだけど・・。

わかっていながらやってはいけないことをやる。そこには必ず理由がある、と思っている。やむにやまれぬ理由が。でもだからといってそれを許してはいけないときもある。その見極めが難しい。たかがカップラーメンのお湯、たかが授業のプリント、なのだけど。

池上先生は、講義のときに補助資料をいろいろとくださる。いつも、ない人はこちらにまだありますからとおっしゃって、余分のコピーを必ずくださる。ご自分の分がなくなっても、どうぞお持ちくださいと言われるときもある。そういうとき、何かすごく感動する。

高校生はまだしつけが必要な年齢なのかもしれないけど、生き方とか考え方を言葉によって強制したりさとしたりというのはあまり性に合わない。私自身、諭されて何かを反省した記憶がほとんどないからかもしれないけれども。

あぁ、面倒くさいな。こういうことで悩むのは面倒くさい。形はどうあれ中味を大切にしたいのだけど、形も大切なんだろうな、きっと。

今日は報道ステーションでイチローが出るらしい。見て、心あらわれよう(^^)
by blogbebe | 2004-12-02 21:32 |
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