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高校英語教師の授業日記

思ったことなどを時々書いてます
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読書〜
2005年 08月 04日 |
読書〜_a0027280_2013184.jpg「勉強ができなくても恥ずかしくない」橋本治著。

本屋でちらっと見てちょっと読んでみたくなったので、学校の図書館の先生に頼んでおいたら早速買ってくれた。今日、学校に行ったときにちょっと読んでみたらあまりにも面白くて、一気に三冊全部読んでしまいました。所要時間、一時間強、ってとこかな。ものすごく読みやすいです。

「ケンタくん」という主人公の男の子の視点から綴られている小説(フィクション?)で、彼が小さなときから大学受験を終えるまでの、主に学校と勉強ということに関して考えていたことが書かれています。

ケンタくんは初めは友達がうまく作れず、自分を開放できずにいたためにそれが勉強面にも及んで、全然できない子として小学校低学年を過ごすのですが、そこから友達を作り始め、勉強をし始める過程のことがとても簡単な言葉で書かれています。子どもにとって、友達という存在がいかに大切かということがひしひしと伝わってくる話です。そして、大人の理不尽さに左右されず、自分の考えで少しずつ成長して行くたくましさも同時に描かれていて、ときどきちょっと涙ぐんじゃったりしました(おい、職員室だぞ、と思って踏みとどまった)。

そう。ただ単に技術としての勉強を身につけるとかそういうことじゃなくて、人間として生きて行く、その根本のところにリンクして行く勉強。それは勉強の中味そのものであることもあるし、自分以外の人と学び合うことによって得られるものであったりもする。

今日は実はこれじゃなくて、「考え合う技術」苅谷剛彦・西研著 を読もうと思って(本屋で衝動買い)いたのだけど、偶然にこれとも少しリンクしているような気もする。

考え合うこと、学び合うこと、その場を提供するという意味での学校、教師。そうそう、私はそれに関わりたくてこの仕事を選んだのだったということを再認識できた。

進学校とか底辺校とか、私立とか都立とか、中学とか高校とか、そういうことじゃない。学び合うこと。そのために役立つ存在でいたいという気持ちを忘れないでいたい。
by blogbebe | 2005-08-04 20:25 |
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