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高校英語教師の授業日記

思ったことなどを時々書いてます
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主語と題目がちょっとわかった
2004年 08月 04日 |
主語と題目がちょっとわかった_a0027280_15313137.jpg昨日のリベンジ!ということで今日は朝から「朝倉日本語講座6 第一章 主語と述語をめぐる文法 尾上圭介著」を読みました。といっても結構時間かかってしまった。なぜなら、昨日はうちの猫がなぜか夜中じゅう元気だったからです・・・

1時40分ごろ「外に出せ」と起こされ、その後ベランダを開けておいたら勝手に出て行って帰ってきたみたいなんですが、その後も3時頃、4時頃、5時頃と一時間おきくらいに起こされ、その度に「ごはんごはん」ってことなんですが、ご飯はカリカリをあげており、ずっと出しっぱなしにしているのでいつでも食べたいときに食べられるはず・・それなのにミャーミャー鳴くから起きあがって立って台所に行く「ふり」をすると、私より先に立ってどんどん台所に行き、えさの入っているお皿をフンフンと嗅いで、勝手に残っているえさを食べ始めるんです。

だから私は立ち上がって2、3歩歩けばもうそれでよし。また再び布団に倒れ込んで寝るのです・・・昼間や夜は、おなかがすくと勝手にえさ場に行って食べるのに、朝だけ(昨日は夜中もでしたけど)はなぜか一緒に行くフリをしてあげないと自分で行かないんですよねー。これはどういうメカニズム??甘えてるのかなあ。冬だと布団に潜って寝たフリすればOKなんですが、夏はごまかしきれず。っていうか、私が起きるまで耳元で鳴き続ける。

いつもはまあどんなに早くても4時半とか5時とかなのでまあいいのですが、昨日はさすがに1時40分からだったのでもう今日は眠いっっ!!帰りの電車で久しぶりに熟睡してしまいました。隣に座ってた人、ゴメンナサイ。

ということで前置きが長くなりましたが・・

主語とか題目については研究も山ほどあるので、尾上先生のを読んだからといってそれで良いのか、という問題は残りますが、それでも「は」には主語もあり題目もある、ということでその中にもいろいろな種類があり、そうか、日本語はこうなっているから英語の「主語」という概念が学習者には分かりにくいのだな、ということが少し見えた気がしました。

まず、主語ー述語という区別と、題目ー解説という区別は次元が違うものなのだということになるほど。「主語、目的語、述語、修飾語などは文の格的構造に置ける各部分の名称であり、題目語というのは文の表現上の落差構造におけるある特別な場合の前半部分の名称である・・・(p.39)」ということ。特に日本語では、主語以外のものに「は」をつけて題目にすることが良くあるので、英作文などで「は」がついているのを主語に据えると間違える、ということが良く起こるのでしょう。

主語以外で「は」がついて題目になっているものには例えば次のようなものがあります。

「富士山は去年登った」
「3階は息子が住んでいる」
「犯行の場所は屋内説が有力だった」
「ぼくは紅茶」
「男は度胸。女は愛嬌」
「あの取り口はさすが横綱ですね」  (例文はすべて尾上先生の本から)

これらは主語とは言えないですが、文の中では題目語になっていることは確かであり、こういう「は」もあるのだ、ということを踏まえて英語の主語を教えないと生徒は混乱するでしょう。

前に問題になった「この部屋はボブが掃除した」という文の「この部屋」も明らかに題目であり、「富士山は去年登った」と近い捉え方で良いのだと思います。

しかし正しくは「富士山・・・」の方は尾上先生によれば「特別な場合の二格項が題目語になった例」(p.31)であり、他にも「ヨーロッパは3回も行きました」などがあるのですが、これが可能になるのは題目になっている二格項が動作対象に近く、ヲ格項に連続している場合にのみ可能になるのであって、そうなっていない場合、例えば「*先生は就職のことを頼みました(「先生には・・・」の意味で)」というのはダメな文になるということです。

そういう意味では先ほどの「この部屋は」というのは二格項ではなくヲ格項に相当する部分なので(この部屋「を」掃除したという関係なので)、これよりも「ごはんはさっき食べた」のような文の仲間ということになるでしょう。

細かな内容まではここには書きませんが、「は」が使われる日本語のパターンを考えられる限りすべてあげ、その中から見えてくるものが書かれているので、直観的にとても分かりやすく、時間はかかりましたが「うーん、そうか」とうなりながら読ませていただきました。

同じ本の坪井先生の章に、「すべての言語に普遍的な共通性を見出そうとするあまりに、どこかの言語で設定された意味的な基準を他の言語だとどうなるかということを無理矢理に当てはめようとしたり、その基準にそって分類するだけでは単に記述の域を出ない」というようなことが書かれてありましたが、尾上先生の文章を読むとまさにそのことが実感としてよく分かります。

もちろん、私などは英語を教えるという立場になり、生徒にうまく説明できないという切羽詰まった思いからやっと疑問を持つようになっているわけですし、他の言語を見ることによって初めて自分の言語が見えてくることもあるので、比較することは当然必要なことだと思いますが。

「せんせー、主語とか述語とかいうのがよくわかんないよ」と、一学期中に何人かにいわれ、「うおー、私もうまく説明できん!」と内心頭を抱えていたのですが、主語についてはこれをもう少しまとめればちょっとはうまく説明できるかな。

述語は全然まだ手つかず。同じ本にもまだ主語のことが書かれている章がいくつかあり、それも読まなくては。でも一日に集中できる時間ってそうないんですよね。年のせいか、アタマのせいか・・・(> <)

大学院1年生だった2年前の5月頃、よく知恵熱が出ていたことを思い出します。思えば私は小さい頃からしょっちゅう熱を出していたみたいなんですが、すべて知恵熱だったのかも。とするとやはり年のせいではないな。ゲロゲロー
by blogbebe | 2004-08-04 15:39 |
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